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NBAに日本人選手が出場し活躍したり、バスケットボールワールドカップに日本代表が自力でパリ五輪切符を獲得したりと、日本のバスケットボール業界は近年盛り上がりを見せています。
そのため、「プロ選手になりたい!」「憧れの選手とプレーしたい」と思う人も多いのではないでしょうか?
「プロバスケットボール選手になるためにはどうしたらいいの?」と悩んでいる人も多いかもしれません。
そこで今回は、バスケコーチの仕事内容やなり方、必要なスキルなどを詳しく解説します。
目次
・アップルスポーツカレッジ生に聞いてみた!専門学校への進学はどう?
プロバスケットボール選手は、バスケットボール競技のプロフェッショナルとして、専門的なスキルとフィジカルを持ち、バスケットボールリーグやクラブチームで競技を行うスポーツ選手のことを指します。
国内外には多くのバスケットボールリーグが存在し、例えばNBA(National Basketball Association)は世界最高峰のリーグと位置付けられ、世界中からトップ選手が集まります。他にもヨーロッパのEuroLeague、日本国内のBリーグなどがあり、選手はこれらのリーグでプレーをします。
バスケットボールの試合はコートに出る選手が5人と少なく、ゲームの流れが非常に速い中でもポジションやスキルセット、チームの戦術に応じて選手それぞれの役割が異なります。
ポイントガード・シューティングガード・スモールフォワード・パワーフォワード・センター
各選手が自身の役割を最大限に発揮し、これらの役割が組み合わさることでチームを勝利に貢献します。
プロバスケットボール選手の仕事は、競技力を磨き、試合で最高のパフォーマンスを発揮することです。「練習・試合」「戦術の学習」「コンディションの管理」をメインとしていますが、その他にも「ファンとの交流」など多くの側面が含まれます。
国内であれば男子なら「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(Bリーグ)」、女子なら「バスケットボール女子日本リーグ機構(WJBL)」に所属するチームと、プロ契約を結びます。
近年さらに注目されているのは、「3x3(スリー・エックス・スリー)」です。2007年から正式種目となりオリンピックといった国際的な大会も行われ急速に人気を高めています。
選手はほぼ毎日、スキルの向上とチーム戦術の確認のために練習に参加します。
シュート、ドリブル、パス、ディフェンスのトレーニングを通じてスキルを磨き、試合で最高のパフォーマンスを発揮するための準備をします。
試合では積み重ねた練習成果を発揮しチームに勝利をもたらるためにプレーします。
Bリーグであれば、レギュラーシーズン開幕は9月、そこからレギュラーシーズンが終了する5月までの約8ヶ月間でBリーグでは60試合が開催されます。
レギュラーシーズン後に行われる「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP(プレーオフ)」に出場できるのは僅か8チーム。
勝率の高い上位8チームでその後の「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP(プレーオフ)」に出場できる仕組みになっています。
各チームはこの8チームに入るために激闘を繰り広げ、リーグ優勝を目指します。
バスケットボールは選手それぞれの役割、連携、作戦などチームは試合に備えて「戦術」を確認します。これには相手チームの分析、プレー中の連携の確認、守備戦略の確立などが含まれます。
1分1秒が勝敗に影響する中、「戦術」を理解し試合中の変わりゆく様々な展開に対応できる力を身に付けることがプロバスケットボール選手としては重要な能力といえるでしょう。
選手は常に高いパフォーマンスを維持するためにトレーニングだけでなくケアを入念に行います。そこにはチームトレーナーがストレッチや疲労度の管理、ケガの状況などを常に把握しており、シーズンを通して戦い抜ける身体に整えます。
また、チームによっては食事を管理栄養士による食事管理があり、身体の内側からも疲労の回復・身体作りを入念に行います。
プロバスケットボール選手にとって「ファン」は非常に大きな存在です。
選手はシーズンを通じて応援してくださるファンとのつながりを築くため、ファンイベントやサイン会に参加することも重要な仕事の一つです。
個々での交流が選手のモチベーション向上にもなり、チームとしても大きな追い風を作り出します。
プロバスケットボール選手は、練習、試合、戦術の確認、コンディショニングの管理、ファンとの交流など、多岐にわたる仕事を通じて競技力を発揮し、バスケットボールの舞台で成功を収めています。
プロバスケットボール選手になるには、プロチームのトライアウトを受けるかスカウトが基本となります
高校や専門学校、大学の大きな大会で活躍しプロチームの目に止まれば、高校、専門学校、大学を卒業後、プロ契約を結んでもらえる可能性があります。
大学でバスケットボールを続ける場合にも、日本の大学に進学するか、海外の大学に留学する方法があります。
・日本の大学に進学する
日本国内の大学に進学した場合、大学リーグで競技経験を積みます。
大学リーグは国内のスカウトが注目する場でもあるため、名だたる強豪大学の中から優秀な成績を残すことで、プロ選手へと近づきます。
また、大学では4年間学べるため、データの分析方法や身体作りなどじっくり学びたい人におすすめです。
・海外の大学に進学する
バスケットボールの本場、アメリカに留学してプロバスケットボール選手を目指す方法もあります。
アメリカの大学バスケットボールは非常にレベルが高く、その中で日々競技力を高められる環境に身を置くことができます。
アメリカの大学の大きな特徴として、文武両道が挙げられます。
レベルの高い選手の中でプレーしながら、大学でスポーツに関わる知識もしっかり学びたいという人におすすめです。
アメリカの大学に留学すれば、一流の知識や技術を身につけられるだけでなく、NBAの試合を直接観戦することも可能なため、モチベーションも高まるでしょう。
また、英語でのコミュニケーションも鍛えられ、将来グローバルに活躍したい人におすすめです。
ただし、渡航費や学費、現地での滞在費は日本で学ぶよりも高額になるため注意が必要です。
専門学校では、プロバスケットボール選手に必要な技術と知識を2年または3年で効率よく学ぶことができます。
専門学校を選ぶ時には、Bリーグなどのプロチームと連携しているとこころがおすすめです。
プロのコーチから直接指導してもらうことで、実践的なプレー技術や戦略、プロに必要な要素を習得できます。
また、専門学校は就職に力を入れており、サポート体制も充実しています。
各チームのトライアウトの情報や練習生としての参加も期待できます。
「プロバスケットボール選手なりたい」と希望している人に向いている進学方法といえます。
当校アップルスポーツカレッジもその一つ。関連する学科情報はこちらから
プロバスケットボール選手になるには、幅広いスキルが必要となります。
ここではプロバスケットボール選手に求められる代表的なスキルを3つ紹介します。
・テクニカルスキル
シュート、ドリブル、パス、ディフェンス、リバウンドなどのテクニカルスキルは、プロバスケットボール選手にとって基本中の基本です。優れたシューターやドリブラー、ディフェンダーとしてのスキルが試合でのパフォーマンスに大きく影響します。
・フィジカルフィットネス
スピード、スタミナ、筋力、俊敏性などのフィジカル面の能力が高いレベルで要求されます。常に高い状態のフィジカルを維持し、競技中に最大限に発揮することが求められます。
・バスケットボールIQ
バスケットボールIQは戦術的な洞察力とバスケットボールの理解力を指します。
適切な判断、戦術の理解、試合中の戦術変更、チームメイトとの連携などが含まれ、バスケットボールIQが高い選手は、試合の流れを読み、場面に合わせた選択をするため、非常に重要な能力です。
プロバスケットボール選手に活きる資格として、レフェリーライセンスやコーチライセンスの取得がおすすめです。
特にコーチライセンスに関しては、プロ選手引退後のセカンドキャリアとして、自身の経験を次の盛大に伝えるためにも、取得しておいた方が良い資格です。
JBA公認コーチライセンスとは、日本バスケットボール協会が定める資格です。
2019年にコーチライセンスの改定があり、現在のライセンス区分は、S級、A級、B級、C級、D級、E級、ジュニアエキスパート、キッズインストラクターに別れています。
指導する対象によって取得すべき区分や取得が推奨される区分が異なります。
・S級コーチ
プロ選手の指導ができ、日本の指導者の中でリーダーとなる人材を養成することを目的としています。
B1リーグやWリーグのヘッドコーチはS級の資格が必要です。
・A級コーチ
全国レベルのチームやプレイヤー(主に18歳以上)の指導ができ、都道府県のリーダーとなる人材を養成することを目的としています。
B2リーグのヘッドコーチはA級の資格が必要です。
・B級コーチ
18歳以下の育成年代に専門性の高い指導ができ、都道府県のリーダーとなる人材を養成することを目的としています。
B1、B2リーグやWリーグのアシスタントコーチはB級の資格が必要です。
・C級コーチ
18歳以下の育成年代の指導ができる人材を養成することを目的としています。
国民体育大会(国体)や全日本社会人地域リーグ(チャンピオンシップ)、全日本大学選手権大会(インカレ)のコーチはC級の資格が必要です。
・D級コーチ
バスケットボールの基礎的な指導ができる人材を養成することを目的としています。
12歳以下のチームを指導する時に取得が推奨されています。
・E級コーチ
初めてコーチになる場合、最低限の行動がとれる人材を養成することを目的としています。
・キッズインストラクター
10歳以下の子供たちに体を動かす楽しさを伝えられる人材を養成することを目的としています。
・ジュニアエキスパート
U15、U18のクラブチームのコーチ、育成センターのコーチ等に対応している資格です。
アップルスポーツカレッジ生に聞いてみた!専門学校への進学はどう?
プロバスケットボール選手を目指す方に対して少しでも参考になればと、専門学校アップルスポーツカレッジ(ASC)に通い、現在、横浜エクセレンスで活躍している田口暖選手に気になるあれこれを聞いてみました!
Q:進路検討時に迷った点・進学の決め手は?
A:2歳上の兄がオープンキャンパスに行った際、それに同伴して初めてアップルスポーツカレッジを知りました。その後兄も進学したことをきっかけに進学しました。
Q:進学して良かったことは?
A:合宿などで走り込みの練習も多く、その時に身に付けた体力がプロでも活きているように感じています。その練習の積み重ねが今の自分の武器でもあるディフェンス力向上に繋がっています。
🎤プロ選手を目指す学生・元Bリーガーのコーチのスペシャルインタビューはこちら
プロバスケットボール選手は、バスケットボール競技のプロフェッショナルとして、専門的なスキルとフィジカルを持ち、バスケットボールリーグやクラブチームで競技を行うスポーツ選手のことを指します。
プロバスケットボール選手になるためには、大学へ進学する方法と、専門学校に進学する方法があります。
日本の大学ではバスケコーチに関することや一般教養をじっくり学ぶことができ、留学すれば最新の技術やコーチング方法を習得できます。
専門学校では2年から3年で実践的な内容を学べます。
プロバスケットボール選手に求められるスキルは、「テクニカルスキル」「フィジカルフィットネス」「バスケットボールIQ」が重要です。
JBA公認のコーチライセンスはプロバスケットボール選手になるために必須ではありませんが、引退後のセカンドキャリアを考えると、とっておくことをおすすめします。
プロバスケットボール選手になるためのプロセスを考えながら、各年代でプレーすると良いでしょう。